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Coracoid pain test: 癒着性肩関節包炎の徒手検査

最近、また新たに癒着性肩関節包炎に関するレビューが公表されました。

Current evidence on physical therapy in patients with adhesive capsulitis: what are we missing?

昨年APTAからガイドラインが出たばかりだし、あまり新しい知見はないかな…などと思いながら臨床検査の部分に目を通してみたら、使えそうな徒手検査が引用されていました。

Coracoid pain test: a new clinical sign of shoulder adhesive capsulitis.


テスト方法: ①烏口突起、②肩鎖関節、③前外側の肩峰下領域に対する圧痛を検査し、VASを用いて0(疼痛なし)-10(最も強い疼痛)点で評価。①烏口突起に対する圧痛が、②③と比較して3点以上大きい場合に陽性と判断する。

結果: 癒着性肩関節包炎患者82/85名(96%)陽性、腱板損傷患者52/465名(11%)陽性、石灰性腱炎7/48名(15%)陽性、関節炎1/16名(6%)陽性、肩鎖関節炎7/66名(11%)陽性。癒着性肩関節包炎以外の各疾患に対する感度は0.96、特異度は0.87-0.89。

考察: 関節鏡手術や屍体肩を用いた研究によると、烏口突起の後外側に位置する、腱板疎部や烏口上腕靭帯の肥厚・拘縮が癒着性肩関節包炎に関与すると報告された。そのため、烏口突起の圧痛によって疼痛を誘発できると仮定し、本研究を実施した。coracoid pain testの感度・特異度はともに高く、癒着性肩関節包炎のrule in, rule outに有用であると考えられた。

癒着性肩関節包炎の診断

米国理学療法士協会のガイドラインによると、癒着性肩関節包炎の診断基準はこちらの通りで、主に病歴と可動域制限、画像所見に基いていることが分かります。徒手検査の有効性に関する報告は限られていますが、今回引用した研究によるとcoracoid pain testは高い感度・特異度を有しており、臨床現場で使える徒手検査となりそうです。

肩を診るうえで圧痛所見は不可欠ですが、その圧痛の程度を他の部位と比較することで、”拘縮肩”とも呼ばれる癒着性肩関節包炎の診断に役立てることができそうです。

癒着性肩関節包炎の診断に有用な検査は?効果的な治療法は?また調べてみたいと思います。
癒着性肩関節包炎 3207167342374439415

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